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コムコムコラム
#001 『行列』
行列の出来ることが、別にいいことではない。
実際、並んでみて、後悔したことがいっぱいある。
でも並ばないと、そうした結果を知らないで終わる。
いや、結果よりもむしろ、並ぶことに意味があるのだ。
並ぶことこそ、オーディエンスに与えられて最初の批評だ。
それはまだ、賞賛ではない。
限りない好奇心のプレゼンテーション。
それから、中身をじっくり吟味する。
オーディエンスはいまや、単純なオーディエンスではない。
オーディエンスは、あらゆるところで批評する。
レストランで、居酒屋で、ベッドの中で。
オーディエンスは、あなどれない!
オーディエンスが列を作る。
アーティストにプレッシャーをかける。
しかし、行列というプレッシャーは、
結局、アーティストに、勇気と挑戦を煽りたてる。
アーティストがどんどん面白くなっていく!
行列が出来る! ダンスが、演劇が、アートが、
ますます面白くなる!
だから、劇場が、ギャラリーが、混む!
混む!混む!ドッと、混む!
(榎本了壱)