art
森村誠
森村誠展 / 26【twenty-six】
5月1日(月)〜5月14日(日)
ギャラリー銀座芸術研究所
「奇妙な攻撃性」から始まる脳髄の冒険
森村誠の作品を一言で表すならば、それは「奇妙な攻撃性」である。
イギリスでの活動を一旦終え、日本に帰国した直後に行われたパフォーマンスがそれを端的に物語っている。八丈ほどの四角いフロアの中に動き回るウサギのヌイグルミ、機械仕掛けでやかましく動き回る十数体の可愛らしい人形達は、皆その後ろにネズミ獲りを引きずっている。そのネズミ獲りは、誤って触れてしまおうものなら、人間の指の骨なぞブチ折ってしまう程の威力を持っている。可愛らしい姿とは裏腹に引きずる危険と殺伐とした機械音。その「存在」が充満した空間に一人佇む森村自身。全てが「奇妙な攻撃性」を放っている。氏自身すらもが作品世界を構築する一部分となっていた。
そして一連のテキストをモチーフとした作品群である。それは膨大な量の文字の中から、ある特定の文字を消し去ることから生まれる。その文章、一冊の本の中に存在する何かがその時消え去り、または生まれるのだ。人間の「認識」という世界を挑発するその手法は、全てが目の前に、その手に取られた作品によって発露し、それを受け取る人間の脳髄の中で補完されるのである。それはまさしく文学作品に人が接する行為そのものであるといえる。彼の試みとはまさに芸術という全ての行為を自分の土俵に招き入れ、吸収し、見事に乗っ取ってしまうことだ。既存の辞書や小説という確かな存在は、彼の手により、より明確に柔軟な存在へ、新たな世界へと変換されたのである。
森村誠の「奇妙な攻撃性」。それは脳髄の冒険を誘発する呼び水となるのだ。
竹内 敬一(フリーランス ライター)
森村はこれまでも立体・インスタレーションとともにテクスト作品を発表し、それぞれ大変好評を博してきました。今回の展覧会では「辞書」をモティーフとし「意味の変貌」をテーマとした平面・立体の作品を発表します。
| 詳細情報 | |
| 展覧会名 | 森村誠展 / 26【twenty-six】 |
|---|---|
| 会期 | 5月1日(月)〜5月14日(日) |
| 時間 | 15:00〜19:00pm Opening Reception:初日18:00〜 |
| 会場 | ギャラリー銀座芸術研究所
|
| 住所 | 東京都中央区銀座7-3-6 |
| 電話 | 03-5537-5421 |
| 入場料 | 無料 |